【幕張本郷の不動産社長経験88】不動産売買の面白さ(夫婦共教員が買主③)
最初は中古物件をお世話する
最初は中古物件を当社の担当者が仲介していました、中古物件契約後に名刺交換と挨拶しただけでしたので私としてはご夫婦の事はあまり印象には残っておりませんでした。
奥様は中学教員、御主人は高校教員と聞いておりました。
自宅を買い替えたいと来社
最初は奥さんだけで来社、10年ぶり位だったと思いますが「中古住宅が手狭になったので、又駐車場1台は近くに借りて居るので今度は2台の駐車スペースを設ける事が出来4LDK+庭が少し取れる土地を探して欲しい」との要望でした。「1人息子の中学の学区が変わらない地区の条件も付いていました」。すぐ学区内の土地、中古を検索してみましたがその時はお土産に持たせてやる物件は有りませんでしたので、物件出ましたらFAXで資料送る事にしてその日は帰って頂きました。
学区内の中古物件が出たのでFAX
要望地区の学区内に中古物件が売りに出ました、早速資料をFAXして置きましたら現在の住まいと余り離れていなかったので仕事帰りに見てきたとの事でした、購入を考えたいので打ち合わせに来社したいと連絡入りましたので、次の日曜日にご夫婦で来社頂きました。
条件付きの買受申込書を頂く
中古の方の住まいは住宅ローン残高は借りた時の1/3位迄減っており、「2人の年収合算すると新たに買う方は中古物件買う➡解体する➡新築を建てる」費用を計算して出すと全然問題は有りませんでした。購入に当たり「隣地境界確認書売主の責任と負担にて決済までに作成して明示する」条件をを付けて解体費用を価格交渉した金額で「買受申込書」を頂きました。
価格の交渉➡交渉成立➡契約日決定
価格交渉も上手く進み、契約日も決定しました。契約日が来て私とご夫婦で千葉駅前の元付業者事務所に行きました。重要事項説明書と契約書の読み合わせを事務担当者の宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士)が行おうとしたので、買受申込書にも条件として書いて有りますが、「売り主の負担と責任で隣地境界確認書」を取得する事は了解しておりますね?と念を押すとまだ説得できていないとの事でした。
契約辞め手付金持ち帰るか、売主説得の選択となる
価格交渉の時には中古で買った売主が隣地境界確認書は受け取っていないのだから、売る時も現況で売りたいと言ってるが説得するとの事でした。契約当日になっても説得しきれていないとの事でしたので課長や店長にも言ったたのか?と聞くと課長や店長が話しても説得しきれてないとの事でした。そこで私がそれではこれから説明する予定の宅地建物取引主任者に話して貰いないか?と聞いたところ私の業務以外ですので出来ませんの答えが返ってくる。担当者に「私が話す事ではないがこのままでは持参の手付金を持って帰る事になるので、私が話してみて良いですか?と聞くと「お願いします」との事だったので私が別室で待機していた売主夫婦に「以前はそれほどうるさくなかったが現在は契約書にも明記されているように敷地境界の明示は売り主の義務」となっておりますのでもし売主様が了解しないなら、今回の契約は出来ませんがどうしますか?と言ってご夫婦に納得して頂き契約は予定通リ締結する。
契約後の雑談
契約が終わりEVで1階に降りてから、「今日はすみませんでした」と一応謝ったら、あれは社長のせいではないよ、大手の住販会社にしてはお粗末だね、私の部下なら殴ってやりたい程だったとご主人が言ってくれたので少しは肩の荷が下りました。その後は引き渡しの前に「隣地境界確認書」を売主が作成して渡してくれ無時取引が終わりました。
来年のカレンダー持参
今年の11月末に近くの現場に行った帰りにカレンダー持参で寄ってみましたらご主人が出て来て、あの時中学生だった息子は今は社会人になり元気に働いていると楽しそうに言っていました、「後は嫁さん貰って孫の顔見るだけですね」と言ったら「まだまだ先の事でしょうと嬉しそうに笑っていました」。
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