(幕張本郷の不動産社長経験123)不動産売買の面白さ<民事裁判>
前回からの続きです。
住民説明会段取り
建築基準法で3階以上の建物で一定以上の規模や、ワンルームを建築しようとする時は建築前に現地に建築予定の立て看板を立てて周囲の住人に知らせなければならない、又問い合わせに対しては建物の説明しなければならない規定が有ります。住民は役所にも問い合わせをしており役所から当社と設計事務所に住民に対して建物の説明会を開くよう要請が有りました。当社と設計事務所で近くの自治会館で住民説明会を開く事にしました。
住民説明会開催第1回目
第1回目の説明会は周辺住民40~45名位参加して大荒れでした、そもそも当該物件の所にはマンションを建てて欲しくない!建ててはいけないんだ!と住民が次々と入れ替わり怒号と罵声を浴びせて来ました。今迄も①元地主②地主から買った業者③更に②業者から買った業者も計画諦めていたのに、今度で4回目業者でも絶対反対して建築を諦めて貰うからと気勢を上げていました。住民の話を一通り話を聞いた後に「今までは地主、業者の皆さん撤退したかもしれませんが私は絶対撤退はしません、理由は会社の存亡がかかっている事と建築基準法に違反していないからです」とはっきり明言して第1回目の説明会は終了しました。又私は同席社員に説明会の内容を全てメモするように指示しておきその内容を役所にコピーして提出しました。
説明会2回目、3回目
説明会2回目は参加人15名程でした、当該物件の真後ろの3人、自治会長、副自治会長、その他周辺住人の内容でした。最初の10分は騒がしかったのですが、当方が落ち着いて不退転の態度で臨んでいる気迫に押されて、ワンルーム建築予定の内容説明を聞いていました。建物に対する要望が有るなら云って下さい、出来る処は取り入れますのでと説明して終わる。
3回目は参加者は4人でした、真後ろの3人と副自治会長でした。2回目に住民が云っていた要望書を受け取り、北側廊下の目隠しはやります、4階建てを3階建てにすることは出来ません、その他の要望に出来る事、出来ない事をはっきり伝えて終わる。
*2回目、3回目と最後までの説明会も含み役所には説明会の全てメモした報告書を提出しておりました。
4回目~7回目
4回目以降は参加者は真後ろの3人だけとなりました。当社は「建築基準法に違反した建物を建てると言ってる訳では無いので必ず建てます、要望も取り入れる事が出来る処は取り入れます」の基本姿勢で説明会も最後まで誠意をもってやっていました。最後の6~7回目の時に住民が反論して来ないのが少し気になってました。
市役所に行きもう十分説明責任果したので建築確認を下ろして欲しいと催促するも役所の反応がハッキリしないので、千葉県の建築課に直訴すると迫りました➡6日後に建築確認が下りました。
【124】に続く
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