幕張本郷の不動産社長経験230)不動産売買の面白さ、難しさ【東京での営業時のこぼれ話】
港区高台の建売現場➡買主「S,K]氏
会社で中古物件を仕入れて、解体、造成した建売現場の時でした、港区の高速道路も割と近い高台の現場でしたので陽当たりは良かったです。当社のチラシを見たお客様から反響が有り現地で待ち合わせする事に成りました、現地にはチラシを持った人が立って待っていました。土地は25坪前後だったと思いますが半地下車庫の4LDK(4.5帖も混じった)でした。
御夫婦と公務員の娘さんの3人で住む予定との事でしたが現地には御主人様だけで来ました、自宅は近くなので後で家族で見てから又連絡するとの事でした。私は名刺を渡しておりましたが、帰り際にお名前をお聞かせくださいと言ったところ「S・K]ですとイニシャルで答えたのでもう1度お名前は?とお尋ねしても「S.K」ですとしか答えてくれませんでした。
会社に帰り感度は出ていたと思いますが「S.Kです」しか言わなかったと課長に報告したらまあしょうがないだろう、気にするな!で終わっていました。
「来ないと思っていたS.K様」来社する
会社で業務作業していたら午後3時過ぎに原君S.Kさんから電話だよ!S.Kさん?電話が来ないと思っていたので咄嗟には思い出せませんでしたが電話に出てみると、「朝会ったS.Kです」と声が聞こえてきました。これから会社に行きたいと思っていますが原さんの上司はおりますか?と聞かれたので課長に声掛けしたら大丈夫との事でしたので、大丈夫ですこれから迎えにお邪魔しましょうか?に対しては「自宅には来て欲しくないので、こちらから会社に行きます」との事でした。かなり警戒していることが分かりましたので其れでは会社にてお待ちしておりますと来社を待つことにしました。
御夫婦と娘さんで来社しました、応接室に通して「座ったらすぐに土地の謄本見せて頂けますか?」、課長が土地の謄本をお見せすると名義が当社に変わっていたので安心したみたいでした。
それから建物の仕様書を見て色々と質問して一通り気になる処を聞いたら、検討させて頂きますので今日はこれで帰りますと席を立ちました。そこでお名前は?と再度聞きましたら、「S.K]ですと今度はニコッと笑顔で答えて帰りました。
「S.K様社有建売物件契約」皆ビックリでした!
夜8時半頃「S.K」ですと又電話がかかってきました、家族で検討した結果購入する事にしましたが手付金は幾らお払いすれば良いですか?又中間金は必要ですか?残金は何時の支払いになりますか?と聞いて来ましたので課長に変わり今後の流れを説明して頂きました。
慎重な人で、疑問点を売主に確認してから家族で相談して決定したとの事でした、現金でも買える人でしたが娘に少し住宅ローンを組ませて責任感を持って貰う為にと言って1000万円弱を組み、何か有ったらすぐ現金で親が払う予定の契約でした。
契約時は署名捺印が必要ですから契約書を見ていたら「○○三治」様でした。40年近く過ぎても忘れられない名前です。元気でいてくれれば良いと思っておりますが、、、。
40年前も、現在も一般ユーザーの人は一生の内に1回、又は2回位しか不動産の売買は経験しませんので「失敗したくない、失敗出来ない、騙されたくない、この物件が自分にはベストか?もっと良い物件に巡り会えるのではないか?」等々迷う事が多いと思いますが、真剣に自分の思いを伝えて真剣に物件を見て歩き探せば希望に近い物件に巡り合えると思います(自分の予算内で100点の物件はほぼ有りません、いかに自分の予算内物件見た後で妥協するか、妥協出来るか‼が物件との縁の分かれ目です)。
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