千葉市花見川区の令和4年度公示地価について(今更ですが・・・)
今年3月に国土交通省より令和4年の公示地価が発表されています。
全国平均でみると住宅地、商業地いずれも2年ぶりに上昇となりました。
千葉県でみると昨年度は関東圏で唯一上昇し(住宅地、商業地)、東京、神奈川、埼玉と比べてかなり健闘した結果となりましたが、今年は関東圏(千葉県も含め)いずれも上昇となっております。
昨年(令和3年度)の千葉市花見川区の地価騰落状況は以下の通りですが、今年度の騰落状況についても(備忘録として)記録しておきます。
千葉市花見川区の公示地価
令和4年度の地価は、全34標準値の中で
上昇18地点・・・昨年比4地点増加
下落7地点・・・昨年比1地点増加
変わらず9地点・・・昨年比6地点減少
となりました。
各標準値を昨年度と比べてみると上昇率は同じ程度、下落率は低下となっております。
上昇地域が広がりつつ、下落地域は落ち方が緩やかになっている印象です。
千葉市花見川区の公示地価の騰落状況
“令和4年度 公示地価騰落状況”を俯瞰しますと、以下の特徴が見えてきます。
・JR線の駅に近い地点は引き続き上昇している。そして、駅に近ければ近いほど上昇率は高い。
・上昇している地域が駅から郊外に向けて広がりつつある。
・JR駅から徒歩20分以上の地域でも上昇している地域が出てきたが、それらの地域はバス便が発達した地域、スーパーやお店が充実した生活利便性の高い地域。
・私鉄の京成線の駅に近い(徒歩10分内)地点は横ばい(下落していない)。しかし、京成線の駅から遠い地点は下落している(しかもコロナ禍の前から下落)。
なお、マンションについては公示地価では見極められませんが、地価よりも顕著に駅徒歩が価格に反映される印象です。
今後の価格動向について
千葉市花見川区の周辺地域に限ってみれば、現場の肌感覚としては依然として強い印象です。
そもそも、物件自体が少ない状況で、売出価格もかなり強気な設定と感じることが多くなりました。
世界を見れば金融政策を引き締め方向に舵を切っており(日本、中国除く)、不動産価格が下落に転じている国も出てきています。
日本は現在、大規模金融緩和政策を維持しており、今後も地価は高値安定といったところでしょうか。
この辺りは現場の人間として引き続き地価動向に注視していきたいと思っています。
関連した記事を読む
- 2024/10/05
- 2024/09/28
- 2024/09/21
- 2024/09/15