【幕張本郷の不動産社長経験47】千葉に戻って社員時代の契約①
入社8日目の契約
東京都杉並区高円寺の「株式会社 協栄建設 高野勝次郎社長の下で初めて不動産売買の仲介、建売、売建の営業、業務を3年間修行させて頂きました」。昭和59年9月末で協栄建設を退社する時は社長、社員に送別会を新宿で開いて頂く円満退社でした、私は35才になっていました。
千葉に帰って来て10月21日よりJR津田沼駅徒歩2分の有限会社 マルオ不動産(住宅販売会社)に勤め始めました。最初の契約は10月28日の入社8日目でした。
1人のお客も無しでどうして契約できる?
マルオ不動産は本社が京成八千代駅近くにありその時は勢いが良い会社で本店、支店合わせて6店舗を展開していました。10月の月末報告は各支店長が本社に集まって契約内容を社長に報告していたそうです、その時社長は、津田沼支店新人は何人の反響客を貰って契約したのかな?の問いに「0ゼロ」ですと支店長が答えると、「そんな馬鹿なお客様がいないでどうして契約が出来るか」と怒られたとの事でした。
店頭客を店内に誘導
私は東京から千葉に仕事が移ったので、まず営業エリア内の気になる不動産売却物件をひと通り見て頭に入れておかないと話にならないと思い3日間は朝から夕方まで物件を見て歩いていました。3日目の夕方会社に帰りドア開け入ろうとした時、ドアの脇で7~8万円位の賃貸物件店頭チラシを真剣に見ている人がいました。資料のコピー差し上げますからどうぞと店内に入って頂き、探している内容を詳しく聞くことが出来ました①結婚が2か月後に控えてる②総武線沿線で7~9万円迄の賃料③勤務先は大手コーヒー会社社員④今度の土曜日フィアンセと物件見て歩く予定との事だったので、土曜日2人で朝10時に又来社ください私が適当な物件用意しておき案内しますからとアポイントを取る。
物件下見の準備と段取り
賃貸物件資料も3件、売買物件は5件位に的を絞って下見してをしておきました。賃貸物件はいくら住んでも捨て金になるが、売買物件はローン払い終われば自分のものになるし何時でも売れる事を話して、今日は売買物件に絞り見て歩きましょうと話してこれはと思う処を3か所見て頂きましたが気に入って貰いませんでした。仕方ないので1度会社に戻り事情支店長に話すと、それなら知り合いの業者が下取りしたマンションをリホーム中だが案内してみたらと言う事になり、稲毛区のマンションを見に行きました、リホーム工事は予定より早めに終わっており後は室内クリーニングだけ残っている状態に仕上がっていたので2人共気に入りました、会社に戻り再度購入意思確認をして明日会社で契約する段取りを取り売主様業者にも来社頂き無事契約の運びとなった。今日見て明日の契約なので手付金は10万円、決済は11月末迄としました(年収から住宅ローンは全然問題なくスムスに進み決済まで終わりました)。決済後結婚式迄約1ヶ月の期間有るのでその間に用意した新婚生活用荷物はマンションに入れられので喜んで頂きました。
会社の総合力と運
当初良い物件と思い用意した物件は気に入って貰えなかったが、会社に帰り支店長の知り合い業者がリホーム中のマンション有るので見てみたらと教えて貰えなかったら今回の契約は出来なかったと思います。「契約がスムースに進む時は良い条件が2~3個以上重なっている時に成立します、逆に契約がダメになる時は悪い条件が2~3個以上重なる時が多いです」今回の契約を見てみると①2か月後に結婚式が控えており早めに新婚生活の場所を確保する必要に迫られていた②賃貸物件の予算が7~9万円有り中古の物件なら同じくらいの支払いで買うことが出来た③最初見せた3物件は場所と駅からの距離などは良いと判断したが中古物件でリホームしていなかったので新婚さんには気に入って貰いなかったが、支店長の知り合い業者のリホーム工事終わっていた物件を見せる事が出来て気入って貰えた④たまたま私が会社に帰って来た時間帯にお客様が店頭チラシを見ていた(会社に帰って来た時間帯が早すぎても遅すぎても縁が無かった)。
この契約は「運」と「タイミング」と「会社の総合力」と「瞬発力」が上手く噛み合った結果で千葉に帰っての「第1号契約」となりました。
賃貸予定がマイホーム所有になり感謝
最初は賃貸物件を探しに来たのですが、売買物件に代わり支払いも予定より少し少なくなり、アパートと比べると鉄筋コンクリートで上下左右部屋の音もあまり心配なくなりましたと大変喜んで感謝されました。その後新婚旅行から元気に帰って来てお土産のチョコレートを頂き皆で美味しくいただきました。「末永く仲良くお幸せにと祈っておりました」
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