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2019年09月20日
ブログ

「賃貸編5」とにかく安いアパートありませんか?。

不動産会社に勤めての経験談です。

ある日、サラリーマン風の男性が思いつめた表情でアパートを探しに来ました。

年齢は40代位?。何か事情があるようでした。

アパートに住むのは母親一人。結婚して賃貸に住んでいたのを、奥さんが一戸建てに住みたいというので、一人暮らしの母親を説得して、まだ十分に住める実家を取壊し、同居をする為に新しい家を建てたそうです。最初のうちは良かったのですが、何かと母親と奥さんが衝突するようになり、別居しようという事になり、母親一人が住むアパートを探しに来たとの事。

「高齢なので、心配だし何かと世話をしなくてはいけないので会社の帰りに寄れるように、近い所が良いです、金額的にあまり高い家賃は出せません。」

なんという身勝手な話でしょう!。

聞いているうちにだんだんと腹が立ってきました。

 

 

誰のおかげだと思っているの?。

家を建てるにあたって、いくばくかのお金も出してもらったとか。

「出るべきは、あなた達じゃないの。そこはお母さんの家でしょう?。」

[奥さんとは別れたほうが良いんじゃない?]

とはさすがに言えませんでしたが、余計な事かもしれませんが、お説教じみた事を言ってしまいました。本人はじっと下を向いて聞いていましたが、「解りました、出直します。」とその日は帰っていきました。2~3日して、又その人がきました。やっぱり探して欲しいとか・・・。

好さそうな物件があっても、不動産会社で断られたりで、なかなか見つかりません。

そのうちに、その人は来なくなりました。

「施設に入れました。」

一カ月位経ったでしょうか?。コンビニの外でタバコを吸っているのを見かけて

「〇〇さん、お母さんお元気ですか?。」声をかけるとビックリしたような顔をして、

「僕の事を覚えていてもらってたのですか?。」と言われ、気になっていたことを話すと「何とか、落ち着きました。安い施設が有ったので、そこに入れたんです。」

・・・・・なんと答えて良いのか、返事に困ってしまいました。切ない話です。

時代も変わったものだとつくづく感じた出来事でした。

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