有限会社千協伸地所
2019年10月22日
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【建築を知ろう!!】家ができるまで(その④)
基礎工事が完了しますといよいよ上棟です。
基礎の上に土台を敷き、1階、2階と組み立て、棟木(屋根の頂点)を上げてこの工程は完了です。
最近はあまり行われませんが、上棟式はこのタイミングで行います。
【5】上棟
上棟は建て方と言われ、床→1階→2階と進みます。
具体的な工程は以下の通りです。
① 土台敷き、床束
まず、基礎の立ち上がり上部に“基礎パッキン”を設置します。以前の住宅では床下換気口は基礎の一部をくり抜いた形状しておりましたが、最近では写真のような基礎パッキンを使用するのが主流となっております。基礎パッキンの上に“土台”や“大引き”と言われる部材が設置されます。基礎がない部分は床束(金物)をつかって部材を支えます。
② 床断熱材の設置、1階床板の施工
次に“土台”や“大引き”の間に断熱材を入れ、その上に合板を設置します。
③ 1階柱、梁の施工
ここからが上棟の当日に行います。
1階柱の一旦仮置きし、“梁”や“胴差し”などの横架材を組み立てます。
“梁”や“胴差し”を組み立てても、その状態では安定しません。そこで“仮筋交い”と言われる部材を斜めに取り付けて固定します。
また、木材と木材の接合部は仕口だけでなく、写真のような金物なども利用して補強を行います。
④ 2階床板の施工
次は2階の床材を設置する工程です。
⑤ 2階柱、梁の施工
2階床材の設置後は1階と同じく柱と梁の設置です。
2階柱を設置し、“梁”や“胴差し”などの横架材を組み立てます。
⑥ 小屋組の施工(棟木の設置)
最後に屋根の骨組みである小屋組みを行います。
以下の構造図のとおり最も高い場所にあるのが棟木です。
“棟”に木材を上げることで上棟と言われます。
基礎パッキン(コンクリートと木材の間)
仮筋交い
羽子板金物
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