古い借家の解体
前の会社にいた時の話です。収容台数15台程の駐車場を管理させて頂いていました。駐車場と言っても、入口には、右側に2棟、左側に1棟、相当古い借家が建っており、そのうちの2棟はまだ入居者がいました。オーナー様より相談を受けて、修理もままならないので、借家は全部解体して駐車場にしたいとの事でした。
取り掛かるべきは、まず入居者の転居です。現在の賃料とほぼ変わらない所を探さなくてはなりません。たまたま、最初の方でブログに書きました「自ら賃貸」のオーナー様の管理されている物件に空きがありましたので、交渉に行きました。
Aさんには、なるべく安い物件を頼まれましたので、ダメもとで事故物件の一室(アパート)を紹介する事にしました。その部屋は事件後、2~3年経った後、事情を納得して格安で契約された方があり、2年ほど住んで引越しされたようです。それから、4~5年経ってる物件でした。オーナー様的には、「もう事故物件だと言う事は言わないでも良いんじゃないの?。」と言われたのですが、あとから入居者に「聞いてなかった・・・・」とかいう問題になるのも、どうかと思ったので、当の本人に来て頂き、隠すことなく説明をしました。そうしたら、以外にも「いいよ。安くしてくれるんだったら・・。事件のあと、一度他の人が住んでいるんだろう?。問題ないない。安い方が良いもん。俺の仕事場にも近いし便利だし、借りるよ!。」って言って貰えて一件落着!!。駐車場は無料にして頂いたので、本人は大喜びでした。
Aさんの住んでいた借家は、直接の管理ではなかったため、退去立ち合いの必要がありませんでしたが、残置物処分の見積りを依頼されましたので、伺ったのですが、玄関から奥の部屋まで、しかも天井までゴミがいっぱいでした。あとは業者とご本人とのやり取りでしたので、その後行く必要はありませんでしたが、業者さんは大変だったと思います(苦笑)。
漫画のようなBさんの部屋(;゚Д゚)
Bさんは、事故物件と聞いただけで、「俺、無理無理!!!!」と断られました。「自ら賃貸」のオーナー様がお持ちの物件で同じような借家が有りましたので、交渉させて頂きました。たまたま入居されていた人が、急遽施設に入る事になり、空室になる事を聞いていました。ただ長い事住んでいらしたようで、床や壁、キッチン等結構修理や補修にお金がかかるようでしたので、最初はあまりいい返事をして頂きませんでした。そこを何とか、ご理解をお願いして、ほぼ、こちらの希望通りにして頂きました。
凄かったのは、Bさんが借りてた借家の退去の日でした。部屋に入るのに、靴を脱ぐなんて、とてもとても・・・。土足のまま入らせて頂きました。玄関を入って左側6帖の和室は天井が膨らんで下の方に下がってきているし(雨漏りが原因)、部屋の真ん中は物が山積み・・・。天井と山積みの荷物の間は1mもありませんでした。
隣の和室は、万年床だったらしく、敷布団の下は、床が腐って落ちていました、そしてキノコがいっぱい(;゚Д゚)。本当にキノコが生えてる!!・・・・。衝撃的でした。まるで漫画みたい。
台所・トイレはご想像にお任せします(苦笑)。
呼吸も苦しく、何だか目までが痛くなる、こんな立ち合いは初めての経験でした。2~3日食欲がなくなったのは言うまでもありません。
転居先の部屋は、床も壁もみんなリフォームされていましたから、彼がこれから、どう使っていくのか・・。引っ越しが落ち着いたころ、様子を見に行くと、もう部屋中物があふれていました。結局、ほとんど処分する事が出来なくて、そのまま持ってきたようです。くれぐれも、換気をして掃除はマメにやるように、注意とお願いをしました。
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