(幕張本郷の不動産社長経験126)不動産売買の面白さ(裁判事例②後日談)
日本の裁判所の考え方
【125】の続きです。
現在の日本の裁判所考え方は、「米国の裁判所とかなり違うところが有り訴訟合戦は出来るだけ辞める様に」との考え方が有る様です。絶対受け付けないという訳では無い様ですが極力しない様にと裁判所と弁護士会の暗黙の了解が有る様です。
勝訴した人でも弁護士費用は泣き寝入り?
当社として裁判に勝訴したのだから、「弁護士費用実費の3倍を実損+慰謝料として請求したい」が受けてくれますか?➡弁護士はしばらく考えて「やめた方が良い」理由は今回の勝訴した2~3倍の裁判期間と2~3倍の弁護士費用がかかるだけでなく、その間の精神的な負担等を考えるととてもお勧め出来ない。そんな事をして仮に勝訴しても3倍の資料作成して3倍の時間が取られるから、そのお金の殆どを弁護士の私が頂くことになるし貴方は貴重な時間を無駄に使う事になるからと諭されました。
殴られ損の気持ちだが!
私の殴られ損の感情に弁護士は「社長はその仕事に関わったのだから諦めるしかない」と結論を言われました。例えは良くないが「美人局の女性と分からずに誘いに乗った為に後でヤクザの男性が出て来て脅迫されて金品を巻き上げられた様な状況に似ていると考えてみて下さい」➡美人局の女性の誘いに乗らず無視して関わらなければ巻き込まれる事も無かった➡「女性を見る目が無かった、運が悪かった、しかし勉強にもなった」と今回は思う事にしましょうよ!と言われる。「弁護士の言葉に満足ではなかったが納得する」
「今最優先でやらなければならない事は何か!」
会社の状況を弁護士は知っていました。バブル崩壊して金融機関からは融資金の返済を迫られてる中なので、前向きの仕事をして会社の経費を稼ぎ出し続けないと会社は倒産するよ!個人的感情だけで又裁判訴訟を起こす時期ではない、無駄な時間と精神的ストレスを抱え込み更に弁護士費用まで工面しなければならない、そんなバカげた事は忘れて!今は仕事だけに集中して前に進むことだけ考えてやるべきだと思うよ!➡「そうします」で一件落着。
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