幕張本郷の不動産社長経験129)不動産売買の面白さ(最後の処理物件)
128の続き➡処理の時期
平成から令和に年号が変わり、私も70才となったので最後の不良物件の処理と今後の事業の再構築をせざるを得ない状況となりました。仮差押えから約26年が過ぎてしまいました、その間に3人位の弁護士にも相談していますが誰も何とかしようと動いてくれる意向を示しませんでした。昨年宅建協会千葉支部の顧問弁護士に相談した所、やってみましょうと返事をいただきました。
弁護士と打ち合わせ
弁護士と打ち合わせに際して、公図、測量図、謄本(土地建物)と今迄の経緯を書面に書いてメールした後で、私が動き調査出来る処は全面的に協力する事を約束して調査に入る。その時点で仮差押えしている2人の内1人は死亡しておりました、謄本上の住所は相続後に不動産業者が買い取り7分割で建売分譲済みでした。もう1人は千葉市中央区に移転して住んでおりました。調査結果を弁護士にメールする。
役所を廻り調査、病院調査
今度は差押えされた本人の死亡確定書類(死亡届記載住民票)を取るために、千葉市中央区、若葉区、四街道市と転々としていた足取りを追って行きましたが、住民登録はしておりませんでした。債権者からの追及を避けるために本人は移動転居して住んでいましたが、結果として住民票を移動しておりませんでした。そうすと個人情報が厳しくなっている現在ではなかなか追いかけが出来ませんでした。千葉市の大きな病院で死亡した事を故人の知人から聞いていたので病院に問い合わせをしましたが答えられない!と言われ、弁護士がお伺いすればお答え頂けましか?と聞いても弁護士会の書類を持参すれば答えられる時も有るの返事でした。内容を弁護士に報告する。
弁護士への着手金
私の報告を聞いて、後は弁護士が動かないと調査が出来ないと判断して着手金の口座番号を聞き振込をする。弁護士の調査で故人の住所は佐倉市に有ったとの事でした、又仮差押えした1人が死亡相続になった時の状況も調べておりました。「弁護士は裁判所に仮差押えの取り消し」を目的に書類を作成して裁判所に色々と書類を提出しておりました。其の都度弁護士よりメールによる報告を受けておりました。
仮差押取り消し(弁護士に感謝)
昨年お盆過ぎから始まり昨年年末までに少し目途が付き、今年に入り最後の裁判所とのやり取りが有り「2月には仮差押え取り消しの申請書提出する事が出来て、後は裁判所の職権で取り消し作業を残すだけ」となりました。
令和2年3月中旬に仮差押は登記簿上取り消しとなり新たな謄本の甲区は綺麗になりました。
長い道のりでしたが今回の件は苦い経験でも有り、良い教訓にもなりました。
【弁護士には感謝、感謝です】
新たな第1歩を踏み出そうとする時期に「新型コロナウィルス」問題が影を落として来そうです、1難去って又1難の連続で不動産業界も楽では有りませんが目の前の問題解決し突破してやり続けるのみです。
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