2020年08月23日
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①敷金のお話
「敷金」は歴史は遡ること江戸時代、元々は不動産ではなく婚姻の時に利用されるものだったようです。妻側の家族が、「花嫁に持たせた持参金」が起源だと言われているようです。当時は「しききん・しきがね」と言われていたそうで、離婚した際は全額妻側に返金するという決まりになっていたようです。
敷金とは
敷金は賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するために、賃借人が賃貸人に預けおくものです。退去時に特に何もなければ、本来は全額入居者に返金されるものですが、しかし多くの場合、退去時のクリーニング費用、原状回復費用に充てられることが多く(契約書・重要事項説明書の内容に特約、もしくは、解約時の精算方法等で記されているのがほとんどです。)残金があれば入居者に返金されますが、「故意過失による汚損・破損等」があり、預けた敷金の額を上回った場合は、別途差額分を請求される事もあります。
敷金ゼロ
最近は礼金ゼロ・敷ゼロの物件が多く見られます。入居時の費用を抑えたいという気持ちは解らなくもありませんが、解約時、クリーニング代・現状回復費用は必然的なもので、丸々全額を解約時に出すよりは、敷金を預けていることにより、解約時の負担が軽くなると思います。「先に預けておくか、あとで実費として負担するか」の違いで、現在のコロナ禍のように、人生何があるか解りません。契約した時は、ある程度余裕があったのに、事情があって賃貸の解約を余儀なくされる事態になり、その時に経済的余裕がなかったらどうでしょう?。敷金を預けて置いたことにより、助かる事もあると思います。
あと、注意する事は、敷金0・礼金0の物件には、短期解約違約金がついているときがありますので、契約する前に確認をしておきましょう。
「敷金」について、ご理解いただけたでしょうか?。
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