幕張本郷の不動産社長経験211)不動産売買の面白さ、難しさ【マンション用地仕入れ販売時の苦労①】
東京都新宿区幹線道路沿いの物件⓵
10数年前の物件仕入れ再販売した例です。物件は木造2階建て全8戸ワンルームで2戸のみ入居中でした。築年数が40年超で入居者の1戸に時々屋根より雨漏りが有ったのですがオーナーは修理をする余力なく入居者には退去を依頼しておりましたが安い賃料設定でしたのでなかなか退去して貰えない状況でした。
当社に物件が持ち込まれたのは入居者付き、現況有姿での売買が条件でした。立ち退きが確定していないとマンション分譲業者は事業の計画が立てられないので購入を見合わせていた時期です。
東京都新宿区幹線道路沿いの物件②
当社は売り主の希望通りの2戸入居者付き、建物現況有姿、瑕疵担保免責を条件に購入する事にしました、但し隣地境界確認書は決済までに売り主の責任と負担にて作成して買主に明示する条件は付けました。
又ローン条項は付けない代わりに、買主の当社が契約手付金支払いと同時に入居者に対する立ち退き交渉に入る事を売主が認める項目を契約書に盛り込んで頂きました。
売買契約締結し手付金支払いと同時に2戸の入居者賃貸契約書のカラーコピーも頂きました。
東京都新宿区幹線道路沿いの物件③
売買契約後現地に行き入居者の1人にお会いしました、玄関ドアを開けて半間半間のスペースの処で部屋の奥の方を見ると荷物が一杯入っていました、4.5帖の2部屋続き間になっていました、小さなキッチンとトイレが有り風呂は無しでした。部屋の真ん中位から雨漏りが時々するとの事で荷物にはビニールがかかっていました。雨漏りも直してくれない処に良く我慢して入居を続けて居りましたね?この周辺ではここより安いアパートないから!との答えが返ってきましたが、それでもよく我慢して住んでいられたと感心しました。
契約書の更新書類を見ると連帯保証人の欄も賃借人本人が勝手に書いたのではと思われる筆跡でした、印鑑は三文判の様に思われましたが初回の時はその件は黙っていました。
明日の④に詳しく書きます。
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